夏のイベントに向けてコピックマルチライナーで原稿を描いてみよう

2006.06.23

イラスト1

今回で3回目となったnicomi.com×同人印刷会社×Tooのタイアップキャンペーンが6月13日より始まりました。すでにご応募いただいた皆さま、ありがとうございます。まだの方、特にコピックマルチライナーを使ったことのない方はこの機会にぜひ体験していただければと思います。
…とキャンペーン告知だけではちょっとさびしいので、今回プレゼント対象となるコピックマルチライナーのポイントをあらためてお伝えしてみます。

コピックマルチライナー各色/1本210円
△ブラック以外に6色をラインナップ

内容的にはどちらかというと「マルチライナー使ったことの無い人」向けになりますので、どんなものか知っている人にはちょっと冗長かもしれません。
ただ、今までのコピック関連の記事でたびたびお話しを伺っているコピックシリーズの開発・マーケティング担当のエロい方(Too商品企画課H氏)に今回もいろいろ話を聞けましたので、使い慣れた人でも知らなかったことがあるかもしれませんよ!

▽マルチライナーはペン入れに使える!

イラスト2
△縮小画像でわかりにくいですがマルチライナーのみで描かれています

ここ数年、鉛筆描きのラフ・イラスト集やペン入れをせずシャープペンシルで描いた同人誌をよく見かけるようになりました。それを個性としている作家さんもいれば、不本意ながら時間切れで後半がラフになってしまった状態の本に出会うこともしばしばです。
ペン入れをしない場合、自分で原稿をスキャニングをしてグレースケールを調整したデータを入稿できる人はいいのですが、たまにラフ描きのままで完全原稿として入稿しちゃう人もいるそうです(ギャー)。

印刷会社ではそういった場合入稿を断ってしまうか、あるいは印刷会社の中の人たちが職人芸できれいなグレースケールが出るように調整してくれるのですが、本が刷り上がってくるまで仕上がりがわからないのはギャンブルではないでしょうか。しかもそういう原稿を入稿する人に限って、上がってきた本を見て印刷会社に「俺のテイストが出ていない」とクレームを入れるそうです…恐い時代です。

ちゃんとペンを入れた原稿のほうがいいのはわかっちゃいるけどペン入れには時間がかかるし、ペン先のメンテナンスもがめんどくさい…そんな場合にピッタリなのがコピックマルチライナーです(なんだか深夜の通販番組みたいになってきました)

マルチライナーは一般的な分類としてはサインペンのようなものなので、Gペンのように一筆でタッチをつけにくい面はあります。しかし逆を言えば均一の太さの線を引けるというのはメリットになりますので、輪郭・服の細部・効果などを7種類のペンで描き分けるという技法を活用すれば表現の幅や作業効率がUPするのではないでしょうか。

ドローイングペンF01・02/1本315円
△タッチをつけたいならこれ!(F01)

また、一筆でしっかりとタッチをつけたい場合はドローイングペンF01(丸ペンっぽい0.1mm)・同F02(Gペンっぽい0.2mm)を使うといいでしょう。

こちらは簡易万年筆タイプなので慣れるまでちょっとかかるかもしれませんが、つけペンを使っている人には入りやすいのではないかと思います。

最近では執筆のメインツールをマルチライナーにシフトするプロまんが家さんも増えているそうで、担当者のお話では、腱鞘炎に悩むまんが家さんがつけペンからマルチライナーに転向するケースもあるようです(腱鞘炎がひどくなるとつけペンでは筆圧がかけられなくなるのが理由とのこと)
また、普段のペン入れはつけペンを使っているけれど、原稿を現地(編集部)で直す必要ができた場合…例えば線の引き忘れ・ベタの入れ忘れ…のためにマルチライナーを数本持ち歩くプロ作家さんもいるそうです。

▽BS/BMでスミ入れもOK

筆ペンなどでスミ入れをする場合、グレースケールでスキャンすると線画とベタの黒色が微妙に違ったりして結局Photoshopで調整したり上塗りしたり…というケースがありますが、コピックスケッチのスーパーブラシとほぼ同形状のマルチライナーBS/BMを使えば解決です。同じシリーズの製品では当たり前のことなのですが、同じインクを使用していますのでインクの色が基本的に同一なので、塗りムラにさえ気をつければ後々の作業が楽になります。

余談になりますがここで「基本的に」と書いたのは、ちょっと気になって「どのモデルも同じインクなのですか?」と聞いてみたところ、実は同じマルチライナーでも極細(0.03〜0.1mm)とそれ以上のタイプを比べると、前者の方がインク濃度(黒色度)が微妙〜に違うらしいのです(ベースの染料は同一)。理由を尋ねると、線が細いとどうしても薄く見えてしまうので、その分を加味して濃度をわずかに上げているのだそうです。また、インクの粘度も若干下げて、極細なペン先にインクの通り道をちゃんと通るようにしているとのことです。へぇ〜。
初耳だったので手元にあった0.03と0.3で線を引き見比べてみましたが…同じどころか逆に0.3のほうが濃いように見えました。これは「太いほうが濃く見える目の錯覚」だそうです。

このBS/BMですが、今年の冬に向けて新バリエーションの開発が進んでいるとのことです。サンプルをちょっと見せてもらいましたが、実はこれうわなにをするやめr(以下検閲)

▽カラーモデルで個性を演出

イラスト3
△主線・効果はすべてマルチライナーです

コピックマルチライナーにはブラック以外に6色のカラーバリエーションが存在します。サンプルを見ていただくのが手っ取り早いですが、マルチライナーだけ(肌など一部はコピックスケッチにて着彩)でこのようなイラストが描けるというのは意外と新鮮なのではないでしょうか。特にカラーのカケアミなんか滅多に見られないのではないかと思います。
実用面を考えると、色紙・スケブ用に数色持っていてもいいかな?というところでしょうか。さすがに各色線幅を揃えるのはちょっと価格的に厳しいですもんね。

そうそう、このページで使われているイラストレーションですが、コピック取り扱い店であればこれらが印刷されたパンフレットが置いてあるそうなので、そちらを見ていただければ画面ではつぶれ気味だった細かいペンタッチまで確認することができますよ〜。

▽パーツ交換可能なモデルも

本体をガワ・ペン先・インクに分解できる、パーツ交換可能なマルチライナーが「SP」です。
もともとこのモデルは分別やリサイクルなどの環境対策が進んでいるヨーロッパ向けに開発されたものですが、日本国内でも通常販売されています。1本399円と通常タイプよりはお高いので実際にはどんな人が使うのかと聞いてみたところ、一番多いのは「筆圧が高く、インクを使い切る前にペン先をつぶしてしまう人」が一番多いそうです。確かにインクもペン先もそれぞれ寿命まで使い切ったところで交換できるので、長い目で見ればお得なのかもしれませんね。

マルチライナーSP/1本399円
△下は交換用パーツと分解用工具

また、本体がアルミ製なので感触が良くて選ぶ人もいるとのことでした。確かに夏はひんやりして気持ちいいかもしれませんね〜。もっとも、冬は逆に冷たさがしみるかもしれませんが。

▽小ネタ集

「ただ製品概要載せるだけじゃなくて、何かTipsとかはありませんかねぇ?」ということでいくつか出てきた小ネタなどをご紹介。今回は「マルチライナーをコンディションを保ちつつ長く使うためのポイント」をいくつか挙げていただきました。

まず買ってきた直後ですが、すぐに原稿に使うのではなく試し書きをするのがいいそうです。これは新品だとペン先にインクが揮発した成分などが薄い膜のようになっているので、まず試し書きをしてそれを剥がしてから使うといいということだそうです。
また使わないときはできるだけキャップをはめるのも重要とのこと。一度乾燥してしまってもキャップをはめておけば復活するのですが、できるだけ乾燥した状況を作らないに越したことはありません。
また、ペン先がつぶれるのを防ぐためには筆圧をかけすぎないのがポイントです…が自分はついつい力が入ってしまってあの「メリッ」といういや〜な感触を今でもたまに経験します。これは慣れとしか言いようがないのですが、ペン先の強度は今後改良をしていくとの心強い(?)お話を聞きました。ちょっと期待ですね。

それから使用中…というか使用以前のポイントをひとつ。ずばり「買うときは店頭陳列品を避ける(笑)!!」
こんなことを書くのはどうかとも思ったのですが…店頭でペン立てなどの什器に置いてあるペンは当然個別包装をしていないので、自由に試し書きができるようになっています。そこで雑に扱われていたりしたら…あまり想像したくないですね。
キャップを外して目視でペン先を確認するのもいいですが、店員さんにお願いして裏の在庫から出してもらうのがやはり確実です。1本単位だと店員さんにいやがられるかもしれないので箱で買っておけばいざ足りないという時も安心だという話ですが、「そうしてもらったほうがまとめていっぱい売れますもんね!」と振ったら「うはwwww」と否定はされませんでした。

▽プレゼントキャンペーンのご案内

というわけでかなり宣伝っぽい記事になりましたが、まぁタイアップ記事ですし…とはいえ提灯記事と開き直っている訳ではありません(笑)。 管理人自身原稿のペン入れ用としてカブラペン→丸ペン→ピグマといろいろ試してきた結果現在マルチライナーに落ち着いているので、フィーリングなど好みもあるとは思いますが今のところはペン入れ用途には一押しです。
0.03mmはかなり細かいところまで描けるのですが、スキャンして線画を整えたときに飛んでしまいやすいので、自分は0.05〜0.3mmあたりの数本を左手の指の間に挟んで持ち替えながら使っています。欲を言えばグリップがラバー製になればなぁ〜と思いますが、高くなっちゃいそうですね。

協力会社さま一覧(五十音順)
あかつきさん
あかつき印刷
カンビさん
関西美術印刷
ねこさん
ねこのしっぽ
スズさん
スズトウシャドウ印刷
PICOさん
プリンティングイン
緑陽さん
緑陽社

さて、最後にキャンペーンを行っている各社さんのリンクを紹介しておきます。それぞれトップページなどからキャンペーンページに飛ぶことができるのでそちらからご応募くださいね!
各社いろいろお得なセットや趣向を凝らしたグッズなどを用意していますので、夏のイベント合わせの同人誌印刷を考えている方はいろいろ見比べてみてください。

そうそう、今回のキャンペーンでは「B2セット」というブラックの各線幅・ブラシモデルのセットにドローイングペンF01/F02を追加させていただきました。このセットがあればマルチライナーシリーズを一通り体験していただくことができるかと思います。
あ、ちなみに用紙ですが、普通紙よりも原稿用紙・ケント紙・マーカー用パッドのほうがペンも走るしインクもよく乗るので、できればそのような紙を使っていただいたほうがよろしいかと思います〜。

当選された方にプレゼントが発送される時期にもよりますが、さっそく夏コミの原稿用で投入してみるのもいいかもしれませんね。

また、こんな色や線幅がほしいなどのリクエストがありましたらアンケートのスミにでもご記入ください。ユーザの声は開発者さんも非常にほしがっていますので、書いていただければまとめて届けますよ〜。

▽コピックシリーズのホームページ
 http://www.too.com/copic/

[ text: 天上@nicomi.com ]

[TOP] [バックナンバー一覧]